香水の基礎知識

香水好きがたどり着いた、いちばんちょうどいい香水の付け方

お気に入りの香水をつけたはずなのに、
「なんだか香らない」「逆に強すぎたかも?」と思ったことはありませんか?

実はそれ、香水そのものではなく「付け方」が原因かもしれません。

今回は、香水好きなら一度は迷う「香水の付け方」について、私なりの考えと実践している方法をご紹介します。
付け方を少し工夫するだけで、香水はもっと心地よく、もっと楽しくなりますヨ。

では、まずは香水の種類から見ていきましょう。

香水の種類について

香水は大きく分けて4種類あり、それぞれ香料濃度と持続時間が異なります。それに合わせて付け方も少しずつ変えるのがおすすめです。

パルファム(濃度:約20〜40%)

最も濃度が高く、贅沢なタイプの香水です。香りの持続時間は8〜12時間、ものによってはそれ以上続くこともあります。少量でもしっかり香るため、付けすぎには注意したいタイプです。

オードパルファム(EDP)(濃度:約15〜20%)

香りの強さと使いやすさのバランスが良く、日常使いとしてとても人気があります。持続時間は6〜8時間ほど。強すぎず、程よく香りが広がります。

オードトワレ(EDT)(濃度:約5〜15%)

軽やかで爽やかな香りが特徴です。持続時間は3〜5時間ほど。付けた直後は明るく香りますが、比較的早く穏やかになります。日中や暖かい季節、さりげなく香らせたい方にぴったり。付け直しが必要になることも。

オーデコロン(EDC)(濃度:約2〜5%)

とても軽くフレッシュな香りで、持続時間は1〜3時間程度。香りが飛びやすいため、こまめな付け直しが前提になります。

香水をつける場所

香水は「パルスポイント」と呼ばれる場所につけるのがおすすめです。パルスポイントとは、血管が皮膚の表面近くを通っていて体温がやや高い場所のこと。自然な体温によって香りが温められ、ふんわりと空気中に広がりやすくなります。

代表的なパルスポイントはこちらです。

・手首の内側
・耳の後ろ
・首筋
・鎖骨まわり
・ひじの内側

香水にはアルコールが含まれているため、皮膚の薄い首筋や鎖骨まわりにつける際は、肌の状態に注意してください。

おすすめのパルスポイント別解説

手首

最も定番のパルスポイントです。手を動かすたびに自然と香りが広がります。注意点は、手首同士をこすらないこと。こすってしまうと香りの分子が壊れ、香りの変化が損なわれてしまいます。それぞれの手首にひと吹きずつがベストです。

耳の後ろ・首の後ろ

体温で香りが上へと持ち上がり、顔まわりにふんわりとした香りのオーラを作ってくれます。通り道にふんわりと香りの軌跡を残せる点でもおススメです。

ひじの内側

肌がやわらかく、水分を保ちやすいため香りが長持ちしやすい場所です。腕を動かすたびに、控えめで上品な香り立ちを演出してくれます。

足首、膝の裏側

足首やひざの裏側もパルスポイントです。座る場面が多い場合や、親密な距離になる可能性のあるオケージョンなど笑 に付けてみて下さい。

私のおすすめの香水の付け方

私は普段、EDPやEDTを使うことが多く、基本は5スプレーです。

・両手首にシュッ、シュッ(こすらない!)
・両耳の後ろにシュッ、シュッ
・最後に首の後ろにシュッ

この付け方をすると、自分のまわりにふんわりと「いい香りのバブル」ができあがります。

ただし、かなり強い香りや好みが分かれそうな香水のときは回数を減らし、両手首と首の後ろの3ポイントのみにしています。香りはあくまで自分と周囲が心地よく感じるものなので、香害にならないよう、TPOは意識しています。

また、全身からほんのり香らせたいときは、「spray and walk-through」という方法も使います。空中に2〜3プッシュして、その下をサッとくぐるだけ。軽やかでナチュラルな香り方になります。

その他のおすすめポイント

髪に香らせたい場合

髪からふんわり香らせたい場合は、少し距離を取って、根元を避けながら髪全体にスプレーするのがおすすめです。髪が動くたびに、香りのウェーブがやさしく漂います。

服につける場合

肌よりも服についた香りのほうが長持ちしやすいのも事実です。ただしシミになる可能性があるため、セーターなどのニット素材や、マフラー・ストールなどの巻き物に軽くスプレーするのがおすすめです。翌日まで香りが残っていることもあります。

まとめ

香水は、どこに・どれくらい付けるかで印象が大きく変わります。TPOや香水の種類に合わせて、自分に合った付け方を見つけてみてください。

香水は「付け方」も含めて楽しむもの。あなたらしい香りの楽しみ方が見つかりますように!